あの顔。   

入院中は、暇だからテレビをずっと見ていた。

ふだんはテレビってぜんぜん見ないんだけど、ほかにすることがない。



「女の一代記_瀬戸内寂聴」の再放送を見た。

主演の宮沢りえちゃんの、美しいことといったら。

あの表情、あのうなじ、あの背中。

ため息が出るほどに美しかった。

なかでも。

恋人の阿部寛演じる小説家に背中を抱かれ、まるでくるまるように眠るときのあの表情。

誰かを好き。

あの表情にすべてがあるような気がした。

自分を守ってくれるシェルターのようなあったかい存在。

そこにくるまった小動物のような小さな小さな自分。

自分のなかのトゲトゲした部分やイガイガした部分がすーっと溶けて

まるでなにか真綿のなかにいるやわらかな存在になったような気にさえなる

あたたかさ。

宮沢りえちゃんのその表情の、ふくふくとした、たおやかな、しあわせそうな表情に

恋に落ちてしまいそうだった。

ふと。

いま、人間にいちばん足りないものは、スキンシップじゃないかと思った。

スキンシップは、性的なことじゃなくても、ただそのぬくもりを感じるだけでも

気持ちを軟化させる。

犬とヒトでも。

ヒトとヒトでも。

親と子でも。

あのふくふくとした表情になれる時間があれば、人はきっと、もっと、やわらかく

なれるんじゃないかなと思った。

新年そうそう、悲しい痛ましいニュースがつづいている。

スキンシップは、大丈夫だろうか。
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by jrt-mona | 2007-01-08 22:50 | DAYS.

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