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向き合うということ。   

えっへん、ていうほどのことはなにもないんだけど。

最近のCoCoさん。
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驚くほど我が家のルールや、暮らし方を理解してきた。

家に帰ってきて4ヶ月ほど。

帰ってきた当初、ちょっと神経質な気質があったり、ビビリ女王で、大変だった。

時間がかかるかなと思っていたけれど、意外にも。

最近のCoCoは、お留守番の問題もなくなった。

帰ってきた当初、とにかくバリケンを嫌がってお留守番にひと苦労。

いまは、バリケンも、サークルも、安心して待てるようになった。

呼び戻しができるようになった、とか。

ボールの持来ができるようになった、とか。

ご飯のとき他の子のを奪おうとしなくなった、とか。

音や人への神経質がおだやかになった、とか。

小さな変化を挙げればたくさんあるけれど、いちばんの大きな変化は

人間の目をみるようになったことかな。

人間の目を見て、「やってもいいの?」「これしていい?」と

うかがいをたててから、行動を起こすようになった。
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これは驚くほどの変化だと思う。

叱られる行為が、彼女にとっては、威嚇や攻撃に感じた時期もあったかもしれない。

でもいまでは、自分のした行為と、叱られること、褒められることの関連性を

ちゃんと頭で理解したように思う。

いいことをすれば、見て、見て、と目で訴えるし。

わるいことをすれば、すいませんって体をすくめる。

人間や環境に対しての安心や自信も、ずいぶん備わったと思う。

とにかく、運動性能はとっても高く、その運動量たるや半端じゃないけれど

日常生活では、この4ヶ月で考えられないほど穏やかになりました。

自分でも制御不能だった、びびりのテンションコントロールを、彼女自身が

制御したり、おおらかにかまえられるようになったみたい。

ちょっと大人になったのもあるのかな。

他の子とも仲良くできるし、攻撃性がない。

先日のハンドリングレッスンでも、いままで、コンペや競技会は

モナちゃんをモデル犬にしようと決めていたけれど、先生から

モデル犬はCoCoでもぜんぜん大丈夫だよ!と太鼓判をいただきました。

CoCoは、信じられないほど、明るく元気に練習会に参加してくれた。

他の大きなわんこも大丈夫だったし、触診も大丈夫。

アップダウンも、尻尾をピンと立て、フリーステイでは尻尾をふりふり。

とても神経質で、難しい子なんです、というと、全然大丈夫だよとのこと。

心配し続けた日々を思い、ちょっと泣きそうなくらいうれしかった。

なにごとも、短視眼的視野で見ちゃいけないなと思いました。

神経質な子は、それだけ感受性が豊かだということ。

うまく、うまく、いい方向にそれを向けてあげられれば、きっと、

その子ならではのよい道が開ける。

うちの子はおばかさんで~・・・という声を耳にすることがある。

おばかさんの烙印を押すのも、ダメのレッテルを貼るのも、シャイというレッテルを貼るのも

飼い主さん次第なのだと思う。

ダメな犬なんて、いない。

ちょっと気むずかしい。

ちょっと泣き虫。

ちょっと臆病。

ちょっと元気すぎる。

これ、みんな、個性。

みんな違ってあたりまえなのだと思うのです。

ジャックラッセルテリアってこんな犬種・・・って思って飼ったら全然違った。

それもあたりまえ。

だって、人間だって、人それぞれ違うように、犬だってそれぞれに違う。

その子その子の持っているキラリと光る可能性と、根気よく向き合えたら

きっとどの子も、素敵なパートナードッグになれるんだろうなと思います。

素敵なパートナードッグになったとき、犬は心底安心した目を、飼い主さんに

向けてくれると思います。

信頼関係の構築って難しいけれど。

ひとついえることは、長い目で、ということ。

あまり神経質にならずに、大変な失敗も、悲しい反抗も、笑い飛ばしながら。

こんなに大切に思ってるのに、どうして悪いことばかりするのとか、

あんなに教えたのに、どうして反対のことばかりするのとか、

神経質になってしまう気持ちもわかるけれど。

苦労したぶんだけ、この子を愛しくなるんだなと思いながら育てると

そのうち、自分自身もおおらかになれたりする。

人間同士、言語が通じたって、誤解や喧嘩やすれ違いはしょっちゅう。

ましてや相手が犬だったら。

もっと、もっと、大変なのがアタリマエ。

そう思うと、気が楽です。

いつか、なんとかならない日はないって思います。

相手は、とても心がピュアできれいな存在だから。

とても心配したし、苦労もしたけれど、いま、CoCoは、わたしにとって

一緒に暮らしてとてもたのしく、和めるパートナーになってくれた。

多頭飼育をしているアドバイスをくださいって言われることがある。

うーん。

わたしの場合、とくに躾や訓練をするわけではないし。

成功も失敗もなく、ただ、ふつうに暮らしているだけだからアドバイスもないんだけれど。

とくにこれといったトクベツなことはひとつもしていないと思うけれど、

1頭1頭の個性と向き合うこと、1頭1頭の犬の人生と向き合うこと、

このふたつは、ちゃんとしたいなと、思います。

CoCoもすっかり、素敵な家族に育ってくれました。

それが、とてもうれしい。

のんきな、お人よし・・・お犬よしの大ちゃん。
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いつもこんな顔しててほしいよ、大ちゃんには、ね。
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by jrt-mona | 2007-01-16 00:41 | CoCo

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